2026.04.19
長野マラソン、暑さ対策のシャワー設置 19日は気温上昇見込み

■2025年は棄権者続出
19日に長野市で開かれる第28回長野マラソンで、同大会としては初めて、暑さ対策の簡易シャワーをコースの4地点に設置する。午前中から気温が20度に達する中で行われた昨年4月20日の第27回大会では、途中棄権者が過去2番目に多い1879人に上り、完走率は8割を下回った。4月としては厳しい暑さが多くのランナーの完走を阻んだとみられる。大会組織委員会は完走率向上に向けた準備を進めている。
簡易シャワーは、市販の洗車用シャワーをモデルにした。コース中盤以降の25・5キロ、29・9キロ、36・8キロ、40・1キロの各地点に配置する。手を上げてシャワーに近づいてきたランナーに補助員が頭上から水をかける。
■北海道マラソンを参考
シャワーによる暑さ対策は、例年8月に札幌市で開かれる北海道マラソンを参考にした。担当する組織委事務局の大沢幸造さん(68)によると、気温が高くなるのは多くのランナーが後半に差し掛かる頃からと予想し、シャワーの配置を考えた。このほか、例年通り20キロ地点以降の給水所9カ所にかぶり水も設ける。
シャワー設置を決めたきっかけは、ランナー3人が熱中症の疑いで病院に搬送された昨年の大会だ。
昨年が初出場だった塩尻市出身の小林美三男(みさお)さん(52)=さいたま市=は、「序盤から熱中症の症状。後半は吐き気との戦いだった」と話す。序盤から滝のように汗が流れ、中間地点を過ぎた頃には「のぼせたように顔が熱く、頭がぼーっとした」。給水所にたどり着くたびにかぶり水で頭や首を冷やして休み、何とか完走。春のマラソンで「体が暑さに慣れていなかった」と振り返った。
■「20度超すと夏の大会」
筑波大(茨城県つくば市)体育スポーツ局の鍋倉賢治教授(ランニング学)は、完走に4時間以上かかるランナーにとっては12~13度までは大きな影響はないものの、「20度を超すと夏の大会といっても過言ではない」と言う。
大沢さんによると、長野マラソンで初となるシャワー設置には、不安要素もある。水圧にばらつきがあり、千曲川の堤防道路上の36・8キロ地点では、他の地点よりも水圧が弱くなる可能性がある。混雑しないかも気がかりだ。ただ、鍋倉教授はシャワーについて「あった方が確実に良い。深部体温を冷やすため、首の後ろなどを中心に浴びれば効果的」とする。
長野地方気象台によると、17日時点で、19日の長野の予想最高気温は24度。昨年の大会当日の23・6度とほぼ同じで、今年もランナーにとっては厳しい暑さになりそうだ。シャワーの準備をする大沢さんは「一人でも多くの人に完走してほしい」と願っている。
(信濃毎日新聞)










