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初優勝の森田歩実、後続に大差 「自分を風よけに」かってでた男子選手と沿道の応援を力に 【長野マラソン女子 上位成績付き】

2025-04-21T10:00:34+09:00

 長野市で20日に行われた第27回長野マラソンで、女子はスタート直後から一人旅の森田歩実(東京メトロ)が2時間32分58秒で初優勝した。森田に続き、伊藤千文(MRA)が2時間37分43秒で3年連続の2位。

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 招待選手が不在の女子は、昨年3月の東京を自己ベストの2時間31分38秒で走った実業団選手の森田が圧勝した。暑さの影響もあって終盤にペースが落ち、自己記録には届かなかったが、2位に4分45秒差をつける独走劇を演じた。

 展開に恵まれた。近くを走っていた第24回大会男子優勝者の牛山純一(CITYRUNNER)から「自分を風よけに使いなよ」を声をかけられた。「初対面の方だったが、ペースも自分にちょうど良かった」。150センチの自分より20センチ以上も背が高い牛山の背後で1キロあたり3分30秒前後のラップを刻み、後続を引き離した。

 静岡県出身の29歳。東洋大から小島プレス、センコーを経て、2023年夏に東京メトロに加入した。3月の名古屋ウィメンズで4位に入った上杉真穂らに刺激を受けながら、大きな故障もなく記録を伸ばしてきた。初のタイトル獲得を狙い、6度目のマラソンに長野を選んだ。

 30キロ過ぎから次第にペースが落ちたが、「自分の名前を呼んでくれる人もいて、気分よく走れた」。沿道の温かな応援に背中を押され、ゴールテープを真っ先に切った。「次につながる良い経験になった。終盤の力をつけ、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を取りたい」。普段は都内の駅で事務方として半日勤務しているランナーが、成長の階段をまた一つ上った。(松井哲明)

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 女子総合成績

(1)森田 歩実(東京メトロ)  2時間32分58秒

(2)伊藤 千文(MRA)    2時間37分43秒

(3)嶋田 早紀(帯広厚生病院) 2時間43分4秒

(4)Catherine Wanjiru Njunge(ケニア) 2時間45分21秒

(5)岩村 聖華(Y&I)    2時間48分42秒

(6)上野 智賀(teamFOR)2時間52分38秒

(7)森野 麻美(リスタート)  2時間54分42秒

(8)古瀬 麻美(鹿児島県)   2時間58分17秒

(信濃毎日新聞)